【パニック障害】イノシトールがメンタル面の保護に役立つ?【強迫神経症】
【パニック障害】イノシトールがメンタル面の保護に役立つ?【強迫神経症】
こんにちは!サプリシスターズです!
今日も引き続きイノシトールのお話し!
イノシトールとはビタミンB群の類似物質で、乳児に必要な成長物質と言われており、母乳に豊富に含まれています。
アメリカでは乳児用ミルクなどに添加されているほど安全な食品です。
イノシトールはビタミンB群の類似物質であり、「ビタミン様作用物質」の1つです。
「ビタミン様作用物質」とは、通常ビタミンは栄養素として食物から取り入れなければならないのですが、ビタミンと似たような働きを持っていながら、必ずしも摂取する必要がないもののことを指します。
体内では「細胞の膜を構成するレシチンの生成を促す働き」や、「脂質や糖代謝を調整」しています。
そんなイノシトール、前回のブログでは排卵機能への影響をお伝えしましたが、今回はパニック障害と強迫性障害の治療に効果があるといわれていることについてお伝えします。
まず、パニック障害に対してのイノシトールのお話し。
パニック障害に対する現存の「フルボキサミンによる治療法」では、反応がある患者は約70%であり、副作用のために薬剤を中止してしまう患者も多いと言われています。
そこで、「イノシトール」がうつ病、パニック障害、強迫性障害の治療において優れているとされることから、フルボキサミンとの比較試験が行われました。
試験は、20名のパニック障害患者にて、イノシトールとフルボキサミンの各グループに1ヶ月間投与されました。
結果、3つのテストスコアでイノシトールとフルボキサミンは類似した改善結果となりました。
さらに、「フルボキサミンと比べてイノシトールは”パニック発作の回数が減少”し、吐き気や疲労などの”副作用がほとんどなかった”ことが報告されています。
参照文献:
パニック障害の治療のためのイノシトールとフルボキサミンの二重盲検対照クロスオーバー試験
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11386498/
Palatnik, A., Frolov, K., Fux, M., & Benjamin, J. (2001). Journal of Clinical Psychopharmacology, 21(3), 335-339. PMID: 11386498.
そして、次は、強迫性障害患者へのイノシトール治療の試験結果について。
強迫性障害とは、強い不安や恐怖があることで同じ行動を繰り返すなど、日常生活に影響が出てしまう疾患のことをいいます。
例えば異常に不潔だと強く感じることで、手洗いや入浴を繰り返してしまう症状などが上げられます。
試験は、強迫性障害の患者13人に、1日あたり18gのイノシトール投与が行われました。
結果、症状チェックテストのスコアが低くなり有効性が確認されました。
これには脳内の神経伝達物質であるセロトニンが関係していると考えられることから、うつ病やパニック障害の治療にも有効であると示唆されています。
参照文献:
強迫性障害のイノシトール治療
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8780431/
Fux, M., Levine, J., Aviv, A., & Belmaker, R. H. (1996). The American Journal of Psychiatry, 153(9), 1219-1221. PMID: 8780431.
他にも、うつなどの症状を和らげるなどの効果がみられた試験や、妊娠中の睡眠障害を改善するなどの試験結果もあり、全体的にメンタル面への健康的なサポートが期待できる栄養素であると思います。
イノシトールはなかなか聞きなれない名前の栄養素かもしれませんがとっても優秀で、大事な栄養素なのです。
気になる方は是非お問い合わせしてみてくださいねっ◎
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