前置胎盤と鉄分
前置胎盤と鉄分。
こんにちは。サプリシスターズです。
今日は、前置胎盤と鉄分の関係についてお話ししたいと思います。
妊娠してからの女性に起こる(少ない割合でですが)前置胎盤というケースでのお話です。
まず、前置胎盤という言葉は皆さんご存じでしょうか?
前置胎盤とは、胎盤が正常より低い位置(膣に近い側)に付着してしまい、そのために胎盤が子宮の出口(内子宮口)の一部、全部を覆っている状態を「前置胎盤」といいます。
全分娩のおよそ1%弱を占めています。
通常の経腟分娩(下からのお産)では、赤ちゃんが出てきて、その次に胎盤という順番がありますが、前置胎盤では、胎盤が赤ちゃんよりも下(膣)側にあるため、胎盤が先に出て、赤ちゃんという順序になり、そうなってしまうと胎盤が出る際に大出血してしまい、さらに、胎盤が出た時点で赤ちゃんは「胎盤からの栄養が途切れる」そして、まだ赤ちゃんは子宮内にいるにもかかわらず「呼吸ができない」状態になってしまう危険な状態に陥ってしまいます。
なので、前置胎盤と診断された場合はほぼ100%が帝王切開での分娩となるのが決まりです。
※公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ参照
ほとんどの一般的なイメージの出産は、下からのお産だと思います。
そして、帝王切開での出産もイメージとしてあると思いますが、前置胎盤という原因での帝王切開というお産のイメージはあまり知られていないように思います。
とにかく、前置胎盤というのはかなりリスクの高いものになり、妊娠中も出産時も慎重にならなければならないものです。
では、この前置胎盤と鉄分の関係は何なの?ということなのですが、
実は、前置胎盤になったらとにかく注意が必要なのが「出血」です。
一番注意が必要なのは「出血」です。
妊娠28週目以降に、出血の頻度が徐々に上がってきます。これは、妊娠の経過とともに子宮が大きくなり、子宮口と胎盤との間にずれが生じて剥離が起きるからです。
少量の出血ならば、安静にして様子を見てということになりますが、それでも母体から血液が出て行っていることになります。
そして、一番注意したいのが「警告出血」と呼ばれる大出血です。
前置胎盤と診断されたママたちは、これが一番不安に思っていると思います。
この警告出血は、突然大出血が始まり、母体への健康に影響するだけでなく、母親の血圧が一気に下がるので胎児への酸素が供給されず、母子ともに危険な状態になる原因となります。
(この警告出血はお腹の張りや痛みを伴わないことが多い)
この警告出血を防ぐ方法はありませんが、安静にして、万が一に備えて妊娠中の自分の血液の量を十分に保っておくことが大事と思います。
そして、前置胎盤と診断されて帝王切開になった場合、通常の分娩よりも出血量が増えます。それに備えて手術予定日の約1か月前から「自己血」とよばれるもの、つまり自分の血を溜めておいて手術時に自分のカラダに戻して失血分を補うという準備もするケースが多いです。
ただし、これは、妊婦さんの血液の保有度合い=貧血か貧血ではないかによって、出来なくなる場合もあります。
なので、万が一のことも考えて、妊娠中は絶対に鉄分補給が大事なのです。
妊娠時も大変ですが、赤ちゃんが生まれた瞬間に母親としてのお世話が始まる、女性は本当に大変です。
出産時に失血が0は不可能ですが、出来る限り産後の状態や回復をよくするためにも鉄分を十分に補っておくことは大切だと思います。
ヘム鉄は、副作用もなく、また肝臓に鉄がたまるなど過剰摂取のリスクが低く妊婦さんでも安心して摂れる栄養素です。
妊娠がわかる前から女性はとってほしいですが、
とにかく妊娠がわかったら、万が一に備えてすぐにヘム鉄サプリを飲むことをお勧めしたいです。
前置胎盤で検索して、この記事を見つけた方へ。
今もし妊娠中なら、きっと不安なことがいっぱいあると思います。
自分の意志でどうにかできることではないですが、
準備しておくことであなたと赤ちゃん二人が安心できると思います。
安静にできない環境も多いですが、ヘム鉄や葉酸、ビタミンB6,B12など血液を作る栄養素をしっかりとって、まずは体を整えるといいと思います。
母子ともに元気で幸せな妊娠生活、そして幸せな出産になりますように。
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