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甲状腺の機能異常（橋本病／甲状腺機能低下症）と貧血

こんにちは！

サプリシスターズです。

今日は、昨日に書いたブログに関連した記事です。

甲状腺の機能に異常がある患者さんと貧血はかなり深い関係であることがわかってきました。

あるレポートでは、甲状腺機能低下症の患者さんの43％に貧血症状があることがわかっています。

橋本病／甲状腺機能低下症の場合の貧血が起こる理由としてはいろいろなパターンが考えられるようです。

1つは、全身の代謝の低下によって、組織の酸素需要量が減って、血液中の酸素量の分配が増えることによって（要は酸素が余る）、腎臓でのエリスロポエチンという赤血球を作る造血因子の産生が低下するというサイクルが起きて、赤血球が作られる量がへるという＝貧血になることがおこるからというもの。

2つ目は、甲状腺ホルモンが直接骨髄の造血を刺激する作用を低下することによっておこる貧血。

他にも、甲状腺ホルモンの低下によっておこる消化管の吸収低下に伴う鉄の吸収低下、過多月経による出血量の増加などでおこる貧血。

赤血球の原料の鉄が不足することで、小さく質の悪い赤血球ができることによって貧血になるなどもあります。

また、甲状腺機能低下症の患者の４０％にビタミンB１２欠乏症の報告がされています。

吸収に問題などがあるのかもしれません。

また、重要なことですが、甲状腺機能低下症と一緒に発生する貧血の特徴は、甲状腺機能低下症によって循環血漿量が減少しているので、見かけ上数値が良く出てしまうことがあるということです。

貧血を過小評価してしまうので、見逃してしまうことも多いです。

改めて甲状腺数値が悪くなり、薬を飲むようになり循環血漿量が元に戻る＝増えると貧血が悪化したように見えることがあるので、甲状腺の低下症をわずらっている場合は、こうした状況のチェックにより注意が必要になります。

ただ、心配しすぎないでほしいのが、こういった症状が出やすいことをわかっておくと前もってヘム鉄などのサプリメントをとることで予防することができます。

ヘム鉄やビタミンB12、葉酸が入っているサプリメントを選んで積極的に摂ることが貧血の予防につながります。

是非、ヘム鉄サプリを取り入れてみてください。